AIでイラストを作るとき、「どんな言葉で指示すればいいのかわからない」という悩みは多いものです。
特に初心者の方は、専門用語や長いプロンプトを見ると、それだけで難しく感じてしまいますよね。
最近のAIサービスでは、短い指示でもクオリティの高いイラストを生成できるようになっており、ちょっとした言葉の工夫だけで仕上がりが大きく変わります。
人物・風景・ファンタジーなど、作りたいジャンルに合わせて使える“わかりやすいプロンプト例”もたくさんあります。
この記事では、初心者の方でも扱いやすいプロンプトの書き方や、失敗しにくいコツをまとめて紹介します。
AIイラストをこれから始めたい方でも安心して試せる内容にしておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
AIイラストにおける「プロンプト」とは?
まずは、プロンプトの概念を知っている方も、知らない方も「プロンプトとは何か?」をおさらいしておきましょう。
プロンプトとは、AIイラストやAI画像を作る際に「どんな画像を作るのか」を指示する文章のことを指します。
一般的には「指示文」という認識でOKです。
例えば、このプロンプトを入力する際に「笑顔」の1文字を入力すれば「笑顔の人物イラスト」が作成され「スーツ」と入力すれば「スーツを着た人物イラスト」が作成されます。
基本的なプロンプトの構成としては「性別+表情+洋服+背景」の4つを組み合わせることが多く、その中でシンプルに「女性」ではなく「ロングヘアーの女性」といった形で特徴を盛り込んでいきます。
プロンプト一つでAIイラストの完成度が大きく変わるため、プロンプトの使い方さえマスターしてしまえば、初心者でも簡単に綺麗なAIイラストが作成できますよ。
今回は、そんなプロンプトについて詳しくまとめていますので、最後までご覧ください。
AIイラストの出来とプロンプトの関係性について
AIイラストを作成していく中で「思ったよりも出来が悪い?」と感じることがこれから増えると思います。
AIイラストの完成度を高めるためのプロンプトのコツは「一つの言葉を噛み砕いて説明する」ことにあります。
例えば、ハンドサインの一つである「グッドサイン」をしている女性を作成する場合、そのまま「グッドサイン」と入力してしまうと残念ながら上手く反映できないのを確認しています。(下記画像参照)

ではどうしても反映させたい場合「グッドサイン」を「親指だけ上にあげているグッドポーズ」のように噛み砕いて入力した場合はどうなるでしょうか。
結果はこれ。見事に理想のポーズを反映させられましたよね?

プロンプト自体は決して難しいものではありませんが、言い方を変えるだけでここまで差が生まれるのもAIイラスト作成の魅力です。
ただし、全ての場合で上手くいくわけではなく、モデルやLoraの相性もありますので「こんなプロンプトの入力方法もあるんだ」くらいに考えていただければ嬉しいです。
プロンプトを上手く書くためのコツ
ここからはプロンプトを上手く書くコツについてお話ししていきたいと思います。
AIイラスト作成ツールが「どんな挙動で動くのか」「プロンプトが与える影響がどんな影響をもたらすのか」を中心に、実際の画像を使ってお話ししていきますので、必ず一読してください。
どこに焦点を当てたいのか明確にする
AIイラストでは、理想の構図に合わせてプロンプトを構成していく必要があり、一度で完成するものではありません。
また、体のパーツの「どの部分に焦点を当てたいか」によって入力するプロンプトを変えなければなりません。
ここは実際の画像を使ったほうがわかりやすいので、一つずつ解説していきます。
わかりやすいようにこのベースとなる画像を用意しておきます。

この画像は「寝っ転がる女性 白い背景」のシンプルなプロンプトで作成しました。
ではこのシンプルなプロンプトに「笑顔」と入力します。

すると全体の構図が「顔」に寄ったとは思いませんか?
実はボディパーツのワードを入れ込むことによって「どの部分に注目するのか」を意図的に操作できちゃうんです。
他にも「二の腕」と入力すれば上半身にアングルを集中させながら二の腕に注目させられますし、「横顔」と入力すれば横顔が反映されます。


例えば、ボディパーツ以外にも、服装に関するワードでも大丈夫です。
先ほどの「寝っ転がる女性 白い背景」のシンプルなプロンプトに「ジーンズ」という単語を入れると足が綺麗に映る可能性を高められます。

AIイラストを作成していく中で、納得できないイラストができることも多いですが、AIの挙動を少しでもコントロールしておくことで、理想のAIイラスト作成にグッと近づけるので覚えておいてください。
ネガティブプロンプトの活用
ネガティブプロンプトは使う機会が少ないかもしれませんが、一応「応用編」として触れておきます。
ネガティブプロンプトとは、簡単に言うと「AIにこれをしてほしくない」と指示を出せる機能で、よく使われるのが「Low quality(低品質)」というネガティブプロンプトです。
要は「高品質にしてほしい」から多くの方が入力するわけですね。
実際にネガティブプロンプトを入力してみるとどうなるかを見てみましょう。
先ほどの「寝っ転がる女性 白い背景」に「黒髪」というネガティブプロンプトを含めると4枚とも黒髪の女性ではなくなりました。

とはいえ、ネガティブプロンプトで修正しなくても、普通のプロンプトで修正できるものばかりなので、私個人としてはあまり使用しません。
黒髪のネガティブプロンプトを入れた白髪の美少女も「白い髪」と入力すれば作れます。
一応、参考程度に目を通しておくと理解が深まると思います。
コピペでOK!綺麗にAIイラストが作れるプロンプト例まとめ
ここからは、モデルとプロンプトを真似するだけで綺麗にAIイラストが作れるプロンプト例についてご紹介していきます。
なお、今回の操作は「Seaart」で行えますので、同じ画風のAIイラストが作りたい方はぜひ参考にしてください。
アイドル

着物の女性

タバコを吸うボーイッシュな女性

ヤンデレ女子

ビーチにいるおしゃれ女子

桜と女性

夏の美少女

クリスマス

どうしても上手く出来ない時の対処法
ここからは「どうしても上手く作成できない」あるいは「品質を高めたい」方向けに、上手くできない時の対処法についてご紹介していきます。
AIイラストを作成していく中で、どうしても理想の画像ができない…という方は必ず参考にしてください。
モデル・Loraの相性を確認してみる(もしくはLoraを外してみる)
私がいつも使用しているツール「Seaart」では、ユーザー向けに「モデル」と「Lora」が公開されており、そのモデルとLoraを使用してAIイラストのベースを考えていきます。
特に、モデルはAIイラストの「軸」にあたる部分になるので、モデルの選択によって全てが変わると言っても過言ではありません。
実際に4つのモデル・同じプロンプトで作成したAIイラストを4枚用意してみましたが、全然違うとは思いませんか?

画質や構図、カラーリングの全てに変化が現れるので、行き詰まった時、まずはモデルの変更をしてみるのがおすすめです。
プロンプトを具体的にしすぎ・簡単すぎる
作りたいイラストの構図が明確化している方にありがちなのが「プロンプトが具体的すぎる・簡単すぎる」ことです。
AIの特性上、ある程度モデルに引っ張られてしまう傾向にありますが、入力したプロンプトの全てを反映させることは難しいことをまずは理解しておきましょう。
AIも全てを反映しようと努力した結果、理想とはかけ離れた画像を作成してしまいます。
また、簡単すぎるのもよくありません。
AIにほとんど任せてしまうと、理想の画像ができるのは運ゲーになってしまうのであまりおすすめはしません。
大事なのは要所にプロンプトを絞ることです。
順番は「顔(表情や髪型、目の色など)」から始まり「服装」を入力して「ポーズ」を入力するなど、ある程度の工夫が必要になってきます。
それでも解決しない方は「モデルの変更」をして再度挑戦しましょう。
画像サイズを変更してみる
AIイラストに関する様々な記事を読んでいますが、誰1人解説していないのが「サイズ変更による構図の変化」です。
私は普段「Seaart」を使ってAIイラストを作成していますが、同じプロンプトでも画像サイズによって構図が変わります。

実際に「笑顔の女性 白い背景」のシンプルなプロンプトで4パターンの比率を用意してみましたが、構図が少し違いますよね?
横の比率に近くなっていくにつれて、女性の体の真ん中に焦点があっているのが見てわかります。
例えば、この記事ではよく「16:9」の横長比率を使用していますが、横長比率で「女性の立っている姿」を反映させようとすると、比率に伴ってつい寝っ転がってしまったりするんです。
なので、寝ている女性のイラストを作りたいなと考えている方は16:9のような横長比率を使ってみると上手くできたりします。

実際に、9:16の縦長比率で「寝っ転がる女性」を作ってみても、プロンプトは全く一緒なのに構図が全く違うという結果が得られましたので、困った時は画像のサイズ変更をしてみるのもおすすめです。
アングルが変わって一段と変化をつけられます。
上手く出来ない人向けに実際にカスタマイズ例をご紹介
ここからは、自分の思い通りにAIイラストが作れない方向けに、実際に理想へ近づけていく過程をお見せしていこうと思います。
今回は、先ほど紹介したこの画像

実は3回ほどプロンプトを大きく変更させて、この綺麗な着物の女性を再現しているんです。
この過程を元に、ご自身の画像も上手く調整してみてくださいね。
まずは、私が思い描いた着物の女性が身につけているものと、シチュエーションをそのままプロンプトへ反映させてみました。
1回目は「赤い着物を着た女性 和傘 下駄 紅葉 もみじ」このプロンプトで作成してみました。作成された画像がこちらです。

風景や服装に関しては文句はありませんでしたが、奥行きが無限に続いていることや女性の顔が小さすぎることに納得がいきませんでした。
次は、顔にフォーカスさせたいと思ったので「赤い着物を着た笑顔の女性 和傘 下駄 紅葉 もみじ」というプロンプトで挑戦しました。
しかし、できたのはこの画像。

笑顔なのかも怪しいし、何より顔にフォーカスが合わなかったことに疑問を抱きました。
そこで「下駄」という足元にフォーカスを合わせてしまうプロンプトを削除したら、顔にフォーカスが合いやすくなるのではないかと思い「赤い着物を着た女性 和傘 紅葉 もみじ」で再挑戦しました。
その結果がこちら。

女性の上半身にフォーカスが合うようになって、顔の表情や目のタッチなど、繊細な部分がしっかりと反映されるようになったのわかりますか?
最後は立体感を生み出すために「赤い着物を着た笑顔の女性 和傘 もみじの枝」というプロンプトで作成した結果がこちら。

4枚作成して、4枚とも安定して綺麗に作れるプロンプトが完成しました。
今回のキーポイントは「下駄」という下側にフォーカスが合うワードと、「笑顔」という上側にフォーカスが合うワードが共存してしまったことが上手くできなかった原因です。
今まで上手くAIイラストが作れなかった方でも、この方法を実践すれば、かなり理想に近づけると思いますので、ぜひ実践してみてくださいね。
使用するAIツールでどんな差が生まれる?
今回はSeaartをメインにご紹介していますが、プロンプトをコピペするだけでは「AIツールの違い」や「モデルの違い」といった細かい条件が揃わないことも多く、綺麗に反映されるかは運次第になってしまいます。
そこで今回はもう一つのAIツールである「Pollo.ai」を使って、今回ご紹介したプロンプトをコピペして違いを比較してみようと思います。
一つ目に挙げるのは「赤い着物を着た笑顔の女性 和傘 もみじの枝」のプロンプトをコピペしていきます。
SeaartとPollo.aiを比較するにあたって、使用する条件は下記の通りです。
| 使用するAIツール | モデル/スタイル |
|---|---|
| Seaart | LyLY Illustrious-XL |
| Pollo.ai | アクリル画 |
結果がこちらです。

モデル/スタイルの違いはあるものの、全く違う感じの雰囲気になったとは思いませんか?
こんな感じで使用するAIツールによって画質が大きく異なるため、使用するAIツールを見直して、さらに好みのAI画像を探求するのもおすすめです。
SeaartとPollo.aiそれぞれの強み
今回ご紹介したSeaartとPollo.aiは、実際に私自身が有料プランを契約してみて、それぞれの強みがわかったのでご紹介させていただきます。
現状、私は「Pollo.ai」の方をメインに使用しています。
Seaartを離れた理由の一つに「画質が安定するまでに時間がかかる」ことが挙げられます。
Seaartでは、ユーザー向けに提供している「モデル」と「Lora」を使用して、そのモデルの画質に沿ってAI画像が作成される仕組みになっています。
もし、この「モデル」という部分が微妙、もしくはプロンプトの相性が悪かったりする場合は上手く画像が生成されないことも日常茶飯事でした。
対して、Pollo.aiで操作するのは「スタイル」と呼ばれる画質を変化させるための項目だけ。
日本語のプロンプトを理解できる範囲が広いので、簡単なプロンプトで高画質な画像が量産できるのが、私にとっては魅力的でした。
画像の見た目もAIらしくないのがいいですよね。

しかし、Seaartにもメリットがあり、それが「作れる枚数の違い」です。
Seaartでは、無料版でも一日「130クレジット」が配布される仕組みになっている一方で、Pollo.aiでは「一ヶ月に20クレジット」しか配布されません。
私のように有料プランに入っている方なら話は別ですが、無料版だけを使うのであれば「Seaart」に軍配が上がります。
あとはモデルを固定化するだけでたくさんの枚数を作れるのもメリットです。
それでも、私自身はPollo.aiが提供する「AIらしくないAI画像」を魅力的に感じていますので、Pollo.aiを使い続けています。
Pollo.aiの「AIらしくないAI画像」が気になる方や課金して高画質な画像を作りたい方は、ぜひPollo.aiを一度触ってみてください。
アカウント登録だけで20クレジットが獲得でき、枚数にして5枚ほどお試しいただけます。

また、Pollo.aiの使い方に関しても当サイトでご紹介していますので、詳しい情報は下記のリンクからご覧いただけます。
ぜひ参考にしてください。
Pollo.aiの使い方とは?料金や安全性・商用利用をプロプランに加入している私が解説します

プロンプトの書き方でよくある質問まとめ
ここからは、プロンプトの書き方でよくある質問についてまとめていきます。
初めてAIイラストを作成する方がつまずきやすいポイントを解説していますので、ぜひ一読ください。
応用する時のコツってありますか?
プロンプトを応用させたり、変化させてAIイラストを改善していくコツは「より具体的なプロンプトを入力する」ことにあります。
例えば、先ほども少し触れましたが「グッドサイン」という親指を上に上げているポーズは、そのまま「グッドサイン」というプロンプトを入力しても上手く反映されないことがわかっています。
そのため、プロンプトを入力するときは「親指を上に上げているポーズ」という形にすれば、上手く反映させられます。
ただし、ここまで詳細情報を入力しても反映が難しいものもありますので、その都度、諦める、もしくはモデルの変更を行うことで改善する可能性があります。
日本語でも大丈夫ですか?
私がいつも使っている「Seaart」は、日本語のプロンプトに対応しているので、Seaartを使う方は日本語でもOKです。
多くのサイトでは英語のプロンプトで紹介されているものが多い印象ですが、応用したい時にわざわざ慣れない英単語を調べるのも正直めんどくさいですよね。
Seaartを使うのであれば直感的な日本語でOKです。
文章みたいに長すぎてもダメなのはなぜですか?
私も長い時間AIイラストを作成し、研究を重ねてきましたが、どうやらAIの特性上、文章の全てを理解しているのではなく、断片的なワードだけを反映させているようです。
例えば、Seaartでは、プロンプト例として
このようなプロンプトがデフォルトで入力してあるのですが、これが文章かと言われると文章ではなく「単語」を並べただけですよね?
要は、重要な単語を盛り込んで、理想のタッチを再現できる「モデル」さえ設定してしまえば、ある程度理想のAIイラストは作れてしまうことになります。
さっきのデフォルトのプロンプトだけみても赤文字の部分は正直意味がわからない感じがありますよね?
「え?これ入力する必要ある?」という部分が増えてしまうからこそ、文章ではなく、重要な単語だけをプロンプトに入れる方が上手く作成できるんです。


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